ダイカスト工法を使っての開発段階で試作品を作ることが多いと思います。
アルミ合金を使っての試作品の作り方には大きく3つの方法があります。
1つ目は仮型ダイカスト通称ゼロ型とよばれるものです。
これは出来る限り安価なダイカスト型を作って量産と同じように
文字通りダイカストして試作する方法です。
メリットは
ADC12等量産と同じ材料同じ条件で試作が可能です。
量産に近い精度、強度、耐久性などが検証できます。
溶接・削りなど設計変更を繰り返しながら再検証出来ます。
湯道・ガス抜け・ゲート方案が量産前に検証できる。
デメリットは安いとはいえダイカスト型ですのでまあまあします。
2つ目は砂型鋳物で作るパターンです。
木型を作ってその周りを砂で固めてアルミを投入する方法です。
メリットは安価に鋳物の性能が検証できます。
金型費用が安くすみます。
試作納期も短くてすみます。
デメリットは少ししか作れません。
一個一個の単価は結構します。
後加工が必要です。
3つ目は削り出し試作です。
2D・3Dモデルを作りアルミブロックから加工によって削り出す方法です。
メリットは納期が早い。
精度が正確ですごい。
デメリットは
1個1個は高いです。
鋳物ではないので性能の正確な再現は難しい?
追加で欲しい時も高いです
今日は午前中から削り出し試作品を納めてきました。
ADC12での削り出しで納期1週間というご要望でしたが、
お客様の喜んでいただいた顔を見てほっとするとともに
仕事冥利につき、うれしかったです。
東陽精工が目指す『お役立ちの仕事』
ZDCの削り出し試作も可能ですよ。
試作からのお問い合わせも待ってます。
※さて冒頭の写真なんだと思いますか
皆さんよーーく知ってるものですよ。
答えは明日のブログで・・・・・