2017.12.5 ダイカストとコーティング
朝から新機械の搬入を見届けて
昼からは機能性コーティングフェアの
展示物をがっつり見学に行きました
ダイカスト工法とコーティングの関係は深く
1、ダイカスト金型
ダイカスト金型に表面処理を施すことによって
金型の面粗を上げて抜け勾配を少なくしたり、
表面層を変えることで金型の割れを少なくしたりします
そうすることで難しい鋳造ができたり金型の持ちが数倍になる場合があります
この知識はダイカスト屋さんの隠れた技術力です
2、鋳抜きピン
ダイカスト金型と同様ですが、鋳抜き穴に用いる鋳抜きピンに
コーティングや処理を施すことにより、
かじりや変形を防いでピン穴の精度を長く保てます
また、勾配の少ない穴を成形することもできるようになります
成形上のマニアックな話をすれば・・・
ダイカストはある意味、『可動側の鋳抜き折れとの戦い』でもあります
3、製品(アルマイト)
ダイカスト製品に表面を強制的に酸化させるアルマイト加工ができます
一番の効能は腐食を防ぎます
薬品がかかる部品や雨ざらし・海水の近くで使用する場合に有効です
他には硬度を上げるときや放熱性高める時にもアルマイト加工します
4、製品(塗装)
ダイカスト製品に良く用いられるのが塗装です
何色にでも塗ることができるので装飾に使われます
また水に濡れやすい所で使用するには耐食性もかなりUPします
放熱塗料や防蝕塗料を使えばさらに性能は上がります
5、製品(メッキ)
ダイカスト鋳物へのメッキも展示されていました
亜鉛ダイカストにクロムメッキはよくあるパターンですが、
アルミダイカストにメッキの成功例は少ないようです
是非ご相談ください
知り合いの塗装屋さん・メッキ屋さん・バレル屋さんも
出展されていてたくさん情報を聞いてきました
金型コーティングもいいのがありました
町工場は人と人のつながりがすべてです
そのつながりを大切にして経営していきます